キラキラヒカル②…Hikaru.Y… (ページ6)

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「先輩と彼女さんって、いつから付き合いだしたんでしたっけ？」

｢あれは去年の12月……雪でも降んじゃねーかっつーくらい寒い日で、クリスマスも直前の……、」

先輩と彼女が付き合いだしたと聞いたのは、クリスマス直前。

もうすぐ同じ季節がやってくる。

きっと先輩にとって、
忘れられない思い出のひとつ。

ただ普通に一緒に出掛けるのとは、わけが違う。

特別なイベント。
特別な日。

この日に、一緒に過ごすことが出来たなら。

先輩は驚いた表情を浮かべたけれど、
視線は私を見つめたまま。

何かを言おうとしては、言葉にならず、迷うように何度も唇を噛みしめた。

光「…どこ行きたいか、考えといて。」

迷ってる、とか、

考えさせてくれ、とか、

言われるのかと思っていた。

予想外の早い返答に、私は唖然としてしまって。

ポカンとした表情で先輩を見上げた。

光「Aがそんな顔すんの、珍しくね？」

照れたように笑って。

いつものように、私の頭に手を乗せる。

胸が苦しくなった。

泣きたくなって、何も喋れなくなった。

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