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98...(side H) ページ48
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このまま先輩が離れていっても、ちゃんと幸せに笑っててくれるなら、嬉しいです。
いつまで経っても頭から離れない。
繰り返し聞こえる君の声。
俺を、好きだと言ってくれた。
幸せであってほしいと、
つらくなんてないと、
笑っていてくれるのならそれでいいと、
そう言った。
「さよなら、八乙女先輩。」
最後まで、笑顔を絶やさぬまま。
「おまえは、うまくいってても、いってなくても、基本的にうざいよな。」
同じクラス、
同じ部活に所属している、俺の友達。
ぼんやりとしながら、窓の外を眺める俺の前の席に座って、いつも通りの悪態をつく。
光「なんだよ薮……。今俺、何も言ってねーし、何もしてないんですけど？」
宏太「落ち込み方が単純っていうか、見ててじめじめし過ぎてて、イラッとくる。」
光「イラッと、って……もー本当におまえさー！気遣いって言葉知らねーの？」
宏太「Aさんに振られちゃった？」
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作者名：環
| 作成日時：2019年7月17日 22時
