キラキラヒカル②…Hikaru.Y… (ページ39)

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冬休みが終わり新学期が始まると、
緑化委員会で管理当番の見直しが行われた。

それまで昼休みに当番だった私は、他の人の都合との兼ね合いで放課後の当番に変更になる。

八乙女先輩は放課後は部活があって、そのまま変わらない。

定期的に訪れていた私たちの接点は、
これで無くなった。

先輩と話す機会が無くなってしまうことは、やっぱり寂しい。

でも、先輩に別れを告げて、これからどうやって接していけばいいのか、とも思っていたから、ほっとしたのも本当で。

委員長が話している中、
席の離れた先輩と目が合って、私は笑顔を返す。

もうあんな風に他愛のない話をすることも、
お互いをからかって笑い合うことも、

一緒に植えた花の成長に感動することも、
些細な出来事に幸せを噛みしめることも、
ないけれど。

きっと、それでいいんだ。

学年も違えば、校舎も違う。

私の日常から先輩の姿が無くなるのは、
あっという間だった。

週に一回。
しかもお昼休み、という短い時間でも、
私にとっては大きなものだったのだと実感する。

委員会のときに顔を合わせてから、
八乙女先輩には一度も会っていない。

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