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あれから八乙女先輩とは、
何度か一緒に出掛けている。
先輩の部活が忙しいのは相変わらずだったけれど、
部活をしていない私は予定を合わせることが出来たし、週に1度、委員会の仕事で一緒にもなる。
A「先輩、この間軽音部に取材きてました？」
光「え？何で知ってんの？」
A「そりゃあ知ってますよ。同じ学校だし、女子部での方がかなり大きく騒がれてたんじゃないかなー。」
光「まあ俺は何もしてませんけどね！インタビューも受けてないしー。」
A「俺は、って……ああ、中島くんとか伊野尾先輩とか？」
光「どうせ俺はモテねえよ！」
A「なーにをそんなに卑屈になってるんですか…。」
その間、何か特別なことが起こったわけじゃない。
私たちの関係が進展したわけでもない。
ただ、私の思い上がりでなければ。
A「私は八乙女先輩の方が話しやすいし、親しみやすくていいけどなあ。」
光「……それって、褒められてんの？」
A「え？もちろん。」
光「……へー…、ふーん。」
A「先輩、顔赤いですよ？」
光「は！何言ってんの？そんなことねえし！」
少しずつではあるけれど、
先輩の傍にいることが、
自然になったように思えた。
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作者名：環
| 作成日時：2019年7月17日 22時
