XYZ…Ryosuke.Y (ページ2)

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別れを告げたのは、涼介で。

だから、ここまで引き摺っているのは私だけ。

過去の涼介に捕らわれてしまっているのは、
私だけ。

それが、より、浮き彫りになっただけだ。

口の中がべたべたして気持ちが悪い。

汗をかいたグラスを手に取り、口に含む。

冷えたアルコールが喉を通って、
体中に巡っていく気がした。

A「そうなんだ…。」

侑李「内緒、ね。まだマスコミ向けに発表はしてないから。」

A「そ、うだね。そりゃ涼介の話題なんてニュースになるだろうけど…まだ聞いてないし。」

侑李「うん。今撮ってる映画が終わった後じゃないかとは思うけど。」

私たちの"友人"の山田涼介は、
今をときめく大人気俳優。

小さい時から事務所に所属して中学生でデビュー。

それ以降、ずっと仕事漬けの毎日を送っている。

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