XYZ…Ryosuke.Y (ページ7)

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物怖じしないタイプの子だったから、
奥さんも含めてまた皆で飲んで。

だけど奥さんはあんまりアルコールに強くなくて、すぐに自分の部屋に入っていってしまった。

で、結局2時ぐらいまで飲んで、
さすがに寝ようという話になって。

私なんかは皆とリビングで雑魚寝で良かったんだけど、そこは気にしろよ！とお達しがあったから、

なんの優しさか虐めか分からないけれど、
涼介のベッド―――

涼介たち、のベッドに案内された。

奥さんはリビングから遠い、別の部屋で寝ているらしく、その他にベッドがあるのはリビングに近い寝室だけらしかった。

ふかふかの布団。

涼介の匂い。
…奥さんの匂い。

新婚なんだから、当たり前だ。

そんなこと分かりきっている。

今日という日で、
嫌と言うほど思い知らされた。

涼介が奥さんを、
とても愛しているということ。

新婚さんのベッドなんて使っていいわけがない、という常識は、飲み明かした仲間たちの中には生まれてこない。

このベッドで寝れたら、
私はきっと乗り越えられる。

そう思って、布団に潜り込んだ。

それから、電気を消して涼介たちはまたリビングに戻っていった。

はずだったのに。

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