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あの日の翌日。
幸か不幸か、
涼介は何も覚えていなかった。
寝転がっている奴らを起こしている私に向かって、
「俺寝ぼけたままベッド入ったっしょ。
まさか襲われてねーよな？俺。」
そう。
あたかも自分からは襲うわけがない、
とでも言うように。
軽い口調で話し掛けてきた。
部屋に入ってベッドで寝たことは覚えているようだけど、何があったかの記憶は曖昧らしい。
「…私が襲うわけないでしょ！」
そうやって明るい声を出せば、
涼介が、ふは、と笑うように息をついた。
そうだよ、涼介。
それは夢。
なんでもない、
ーーーただの夢だから。
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作者名：環
| 作成日時：2019年6月20日 23時
