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A「侑李はまだ、店長のこと、好き？」
でも、出来ることなら。
その先を望みたい。
欲張ってみたい。
侑李「…僕さ、本当は知ってたんだ。
大貴が、Aのことを好きだったこと。」
A「え、……いつから？」
侑李「最初から。」
A「最初から…って、」
侑李「ずっとだよ。ずっと、知ってた。」
侑李の、その優しい表情が何を言わんとしているのか、よく分からなかった。
大貴の思わぬ告白以上に意外な事実。
大貴がいつ侑李に言ったのだろう、という疑問はあったけれど、もしかして侑李はそれより前から知っていたのだろうか。
彼の持ち前の洞察力の良さ、カンの鋭さや推理力をもってすれば可能だったかもしれないけれど。
そうだとすれば、また新たな疑惑が持ち上がる。
侑李「最初はただ、からかってやろうと思ってただけなんだ。大貴が好きになるのってどんな子だろう、って。」
でも、と侑李は続ける。
侑李「Aが、僕の気持ちに気が付いて。
…誰も気付かなかった僕の気持ちに、気が付いたんだ。
大貴の気持ちを知ってたのに、一緒にいる内に離れられなくなってた。ごめん。
Aには、悪いことしたって思ってる。」
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作者名：環
| 作成日時：2019年2月23日 10時
