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傍から見たら、
そんなものだろう。
あとは私という人材で入れるか入れないか、
配属された部署でやっていけるかいけないか、
くらいなところだと思う。
侑李「まあ、確かにね。」
そのことを侑李に伝えると、彼は短く頷いてからまた背中をソファーへと預ける。
そうして何処か遠くへ目をやったかと思うと、
再び私へと視線が返ってきた。
思わず、その視線からも目を逸らしたけれど、
侑李が何か文句を言うことはなかった。
侑李「特別行きたいところがあるわけじゃないんでしょ。」
A「……あったら…考えてない。」
それもそうか、と侑李は軽く喉を鳴らした。
また少し考えるように遠くを見つめてから、
今度は先程まで開いていた本を開く。
下手に考えてるよりもまず対策をしろ、とでも言われるのかと思ったけれど、違うらしい。
再び本を閉じた侑李は、真っ直ぐに私を見つめた。
なんとなく、今度は目を逸らすことが出来なかった。
侑李「じゃあ、うち来ればいいじゃん。」
A「は？」
うち、というのが侑李が内定をもらっている企業だと理解するのに、時間が掛かった。
まさか、嫁に来いと言われただなんていう勘違いはしなかったけど。
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作者名：環
| 作成日時：2018年12月18日 15時
