今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:84,220 hit
小｜中｜大
99 ページ49
.
侑李「……A…？」
驚くほどに心臓が飛び跳ねた。
A「、大変……ご無礼申し上げまし、た？」
侑李「……、何その変な日本語。」
A「あ、いや…言い返す言葉がなくて。」
そんなことで、先程以上に赤く染まった頬を誤魔化すことは出来たのだろうか。
動揺した私には、侑李が何を思ったかなんて全く分からない。
ただ、私の言葉を聞いて笑い声が降ってきたことで安堵するしかなかった。
喉に押し込んだココアの味が、変に苦く感じられた。
A「ペットボトル、捨ててくるね。」
侑李「え、うん。」
侑李の腕の中を、出来得る限り自然に抜け出して隣を離れる。
十数メートルばかり離れた自動販売機の横に設置されている空き缶入れまで向かうという動作は、我ながら極めて自然だったに違いない。
どうせ数分も経たないうちに其所を通ることになるのに、などと指摘されれば不自然さも出てくるだろうけれど。
そこまでは考えが及ばなかった、と適当に言い訳すれば、きっと丸く収まる。
そのはずだ。
A「…………、」
ただただ、
頭の中で警報が鳴っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：環
| 作成日時：2018年12月18日 15時
