フェイクラバーズ…Yuri.C (ページ39)

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私が進級前の残り少ない休みになると、
一緒にいる頻度は更に増して。

映画を何本もはしごしたし、侑李の部屋でアニメも観たし、買い物にも付き合ってくれた。

侑李「ねえ、まだ行くわけ……？」

A「だって、さっきのより良さげなのが売ってるかもしれないじゃん！」

侑李「……それで何件目だと思ってんの……。」

げっそりした顔で文句を言いながら、
けれどやっぱり最後まで付き合ってくれた。

私が気になっていた美味しいパスタのお店に行って、侑李の好きな餃子を食べにも行った。

特にすることがなければ、やっぱり侑李の部屋に行って雑誌を読んだりして時間を潰した。

A「…………、」

侑李「…………。」

侑李に話し掛けちゃいけないタイミングも覚えた。

一緒にいる、ということに躍起になっていたのかもしれないし、自然な流れだったのかもしれない。

ただ、いつもいつも私を誘う侑李は私のように虚しいと思うことはないのだろうか、と思ったりはした。

それとも、虚しいからこそ一緒にいようとしたのだろうか。

心の内なんて、分からないけど。

でも、きっとこの時間を大貴も彼女と過ごしているのかと思うと私も侑李と一緒にいたかった。

そんなもんだ。

いつか。

もう少ししたら、
侑李に聞いてみてもいいかもしれない。

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