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これから私たちはどうするのだろう。
一緒に泣けるように、と
付き合い始めたはずだったけれど。
特に何も話し合うこともなかったし、
今後の動向は全く読めない。
しかしまあ、どうにかなるだろう。
そんなことを思っていたのだが。
心配する必要はなかった。
「ね、あの人かっこいい！」
「えー？かわいい系じゃない？」
「うちの大学で見たことない人だねー。」
「見学とか？」
「なーんだ高校生かー、」
送別会の翌日。
昨日の今日の夕方。
侑李は大学の正門で私を待ち受けていた。
黄色い声を多数発生させていた張本人は、高校生に間違えられているとも知らず、涼しい顔で私を見やった。
A「…何してるの？」
侑李「迎えに来たに決まってるじゃん。」
A「そ、それは、どうもありがとうございます…？」
これは、流石に予想外だった。
さっき、メッセージで今日の予定なんて聞いてきたのはその為か。
大学生の私には長い長い春休みがある訳だけど、3月は意外と忙しくもあり、集中講義やら、今日はオープンキャンパスの係やらで大学に来ていることが多かった。
というか普通、大学まで迎えに来たりするのか。
まあ普通の彼氏彼女なら迎えに来るのかもしれないけど。
それにしても。
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作者名：環
| 作成日時：2018年11月3日 16時
