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「たっだいまー！Aあけてー！」
カメラの前で手を振る相手に、
画面越しに微笑んだ。
A「おかえり、大ちゃん。
ちょっと待ってねー、すぐ開ける、」
スピーカーを通して伝えて、ロビーの扉を解除するボタンを押した。
大ちゃんが、帰ってきた。
ほんの数日なのに、久し振りに感じる彼の帰還に自然と心が躍ってしまう。
大ちゃんが玄関口の扉を開けるのを、
ただただ玄関に立ちながら待った。
大貴「つっかれたー、」
玄関にキャリーケースを放置して、そのまま上がり込んだ本来の家主を追いかけるように後をついていく。
歩きながら着ていた服を器用に脱ぎ、床に落としていく大ちゃんのそれを律儀に拾いながら口を開いた。
A「テレビ観てたよ。カッコよかった。」
大貴「ちゃんと見た？録画した？！」
頷く私を見て、ますます笑顔を深めた大ちゃんは寝室へ向かおうとしていた体を反転させて此方に向かってきた。
既に上の服を脱いでしまっている上半身裸の状態を見て、久し振りに見たその素肌に少し頬が赤くなる。
大貴「あーー！めーっちゃ楽しかった！
向こうでなんかテンションあがっちゃって、夜とかずっと山田達とゲームしててさ、昼間も撮影あったんだけど、超ねみーの。」
楽しそうに海外での出来事を報告する大ちゃんに応えるように相槌を打つ。
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作者名：環
| 作成日時：2018年8月26日 15時
