イエスorイエス…Daiki.A… (ページ47)

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「もしかしたら、大ちゃんもそんな頻繁に来ないかもしれないから。」

光くんにはそう言って、次に泊まるのは断った。

不安そうな表情を残した気がして慌てて視線を逸らすと、

「じゃあ、来たらどうすんの？」

それを傍で聞いていた雄也に問われて、
私は曖昧に笑うことしか出来なかった。

あれから三週間後。

今日、来るかもしれない。

またこの日がやってきた。

ベッドの上で寛ぎながら、
そこから玄関の扉を見据える。

視線の先の扉は二重の鍵をかけてあって、一つは大ちゃんも持っている鍵で解除できるけれど、

もう一つは私が外さなければ、解除することはできない。

ドアロックがかかっている。

テーブルの上に置いたスマホを見つめて、
それから電気を消した。

光くん家でも気付かなかったんだから、
きっと、気付かない。

そう言い聞かせて、枕に頭を沈める。

雨独特の湿気った香りが窓の外から漂ってきて、まだ暑さの残る中、無理矢理布団を肩まで掛けた。

ドアロックは、防犯ということにすれば大丈夫。

言い訳を考え抜いて、そのまま眠りについた。

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