イエスorイエス…Daiki.A… (ページ44)

今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:262,002 hit

44(side H) ページ44

side>＞＞Hikaru

あれ。

なんか、有岡って。

光「…そう、八乙女。」

大貴『ふうん、そっか！』

光「俺おまえと同じ中学だったんだけど。」

大貴『ん、知ってる。
同級生の八乙女光くん。でしょ？』

有岡の言葉に、今度は自分が息を呑んだ。

後ろ手にドアノブを離すと静かに座り込む。

「有岡くん、私の事好きじゃないのかも。
私が話すこと毎回同じこと聞いてくるし。

何回も言ってるのに、
光くんの名前も覚えてくんない。」

寂しそうに話してきたAの言葉を思い返す。

話が、違う。

光「俺のこと知ってたんだ？」

大貴『だってAのオトモダチ、でしょ？』

光「はぁ…、」

大貴『んで、俺とAのキッカケ作ってくれたのも光くん。』

光「まぁ、そうだけど……てか本当は薮でセッティングしたんだけど。」

大貴『薮くん？…あーそうそう！俺が気になって勝手についてったの！』

光「人のデートは気になるくせに、彼女の電話に男が出るのは気になんねんだ？」

大貴『ははっ！光くんって結構いやなこと言うのね？女々しいって言われない？』

言葉とは裏腹に有岡は笑う。

だからこそ、相手への疑いを解くまいと必死だった。

.