イエスorイエス…Daiki.A… (ページ40)

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(大ちゃん、心配してくれたんだ。)

昨夜浮かんだ、

私の所に来なくなるかもしれない、
離れていってしまうかもしれない、

という考えが杞憂に済んだことに
ほっと胸を撫で下ろす。

そして、自分を心配してくれたことに、
心なしか気持ちが弾んだ。

雄也「A？…A聞いてる？」

A「えっ？」

肩を叩かれたことに気が付いて、
はっとして振り向いた。

雄也「大丈夫か？もう普通にできる？」

＊

(三週間後…か。どうしよ。)

研究室で食べる朝食をコンビニで選びながらぼんやり考える。

今朝、大丈夫か、と尋ねられたとき、
私は答えられなかった。

普通、ってなんだっけ。

どうやって普通にするんだっけ。

大ちゃんが夜中に来ることが普通になっていて、
だけどそれは、既に普通ではなかったから。

どの時点まで戻れば、私と大ちゃんは
『普通』なのだろう。

光くんはまた泊まりに来てもいいと言ってくれたけれど、何度も続けばきっと、大ちゃんも偶然とは思わない。

そうしたら、私のせいで光くんのイメージが悪くなったりするのかもしれない。

と言うか、『普通』は彼女の電話に男の人が出たら疑うなり怒るなりするものではないのか？

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