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A「かなぁ、って！！」
雄也「いや俺には分かんねーもん。」
A「…そう、だよね…。」
雄也の言葉に縋ろうとしていた自分に気付いて言葉を詰まらせた。
小さなテーブルの上には各自が持ち寄ったおかずが並んでいて、私はご飯を片手に箸を伸ばした。
光「てか結局メシも行けなかったんじゃん。」
A「でも拒否られたわけじゃないじゃん。」
雄也「はぐらかされてんじゃん。」
目の前に光くんの使っている箸の先が向けられて、変な寄り目になりながら反論するも、雄也に痛いところを突かれる。
お行儀悪いよ、と咎めると光くんは、はいはい、と面倒くさそうに箸を戻した。
雄也「興味あれば店の名前くらい聞くだろ。」
A「…でも、送っといてって言われたからお店のサイトのURL送ったもん。」
雄也「ったく、折角調べたのになあ？」
雄也がむすっとしながらお茶を飲むのを眺めて、
私はしょんぼりしながらご飯を口に入れた。
光「有岡には他に女がいんだって。」
A「光くん…。」
光「後に引けなくなる前にやめとけよ。」
何度も聞いたような言葉なのに、今日はもう反論する気力も、受け流す余裕もなくて、机の上にそっとお茶碗を置いた。
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作者名：環
| 作成日時：2018年7月28日 23時
