42(side H) ページ42
side>＞＞Hikaru
就職支援課に向かったAを見送って、
大きな溜め息を溢した。
光「はぁ〜、やっぱビビってんなぁ〜。」
雄也「ま、Aの場合怖ぇのは彼氏じゃなくて、彼氏を拒めない自分が、だろうけど。」
光「ああ、なるほどね。 Aは有岡の事に関してノーって選択肢がないわけか。」
雄也「嫌われたくないから拒めなくてイエスと答える。でもA自身、これ以上は危険だ、って察知してる。」
光「心の矛盾、てとこ？
このままにしたらあいつ危ねーな。」
このままになんてさせねーけど。
そう付け加えると、俺が真面目に話しているのがそんなに珍しいのか、�睫擇�目を丸くしてぽかん、としていた。
雄也「にしても、意外だわー。」
光「あ、なにが？」
雄也「今日、光くんがAの彼氏の文句言わなかったのが。」
真意が読めず、首を傾げると�睫擇�続ける。
雄也「ちゃんと約束もできねーくせに自分の都合のいい時にヤりにばっか来るからだ、ざまーみろ有岡！
とか、昨日の事、もっと何か言うと思った。」
光「あー、」
そういうことね。
俺のイメージひでぇなそれ。
ただ、Aは大事な友達だから、力になってやりたいだけ。
でも気付けば、いつからか俺はAの女友達より口煩く、お節介焼きな奴になってしまっていた。
一層気まずそうな顔を苦笑いで誤魔化して、
白衣に袖を通す。
光「なんつーか。思ってたんと違った。」
雄也「なにが？彼氏？」
光「そー。俺電話出たじゃん？」
雄也「普通出ねーけど？」
光「はいはい、すんませんでした！
…なんかさ、なんつーのかな、有岡ってあんな感じだっけ、ていうか、さ。」
雄也「はぁ？どーゆーこと？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：環
| 作成日時：2018年7月28日 23時
