イエスorイエス…Daiki.A… (ページ26)

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画面に指を乗せ、ピンチアウトすると先ほどの画像が一部大きくなって表示された。

それは、後ろ姿の背中から足にかけての右半身が見下ろすような状態で写っている。

(…大ちゃんが好きなブランドのTシャツに似てる…)

画面にアップで映し出されたそれには白の大きめなシャツと黒のパンツが写っている。

雄也「これでなんでAの彼氏って…、」

半信半疑の眼差しをしていた雄也が、続けようとした言葉を口の中に閉じ込めたことで、私を視界に入れたのが分かる。

一点を凝視する私をそのままに、光くんが更に画像を大きく動かした。

骨張った指が写真の上を滑り、画面右下、
手首の部分で止まる。

画面上にはオレンジと白のビーズブレスレットが右手首に巻きついている。

光「これさ…おまえと一緒のだよな？」

確認するように尋ねられて、ゆっくりと頷く。

それは、今まさに私の左手首に付いているものと同じもの。

唯一、大ちゃんとお揃いで買ったブレスレットは、端の留め具が特徴的で、且つコインリングをつけている。

コインには在り来りだけどお互いのイニシャルが入っていて、

そう、それは、

A「私が…選んだ、」

ただ、食い入るようにそれを見ていた。

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