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A「なんで、なんでなの？
私がこの日にどれだけ期待してたと思ってるの？
死ぬほど願ったのに！
進学試験よりも、何よりも力も祈りも込めたのに、なんでこの仕打ち？！」
大貴「まあしょうがねーじゃん、力込めたってこればっかはなー。」
A「大ちゃん、少しは慰めるとか励ますとかさ……、」
大貴「っしゃあ！頑張れよ！」
A「適当すぎる！ひどい！」
中等部で3年間ずっと一緒だった大ちゃんとも、
他の仲良かった子たちとも、
別のクラスになってしまった。
私は中等部からこの学校にいるにも関わらず、高等部から入学してきた子たちと同じように、一から友達作りをせねばならない状況に落とされた。
まあ…それはいい。
久し振りに一緒のクラスになった子もいるし、
新しい友達を作って楽しく出来る。
……でも、
でも……！！
A「……。」
大ちゃんと別れ、騒がしい廊下を突き進んで、
自分が配属されたクラスの前で足を止めた。
窓からそっと教室の中を覗いて、
自分が座るであろう席の辺りを見てみると、
教室の中はもう仲の良い者同士で固まっていたり、余所余所しく友達作りに励んでいたり、
相変わらず騒がしい男子が笑い転げていたり、
なんだか騒がしいクラスだと思った。
私が座るべき番号がついた机は、
まだ誰の手にも触れられていない整然さで
優等生のようにひっそりと其処にいた。
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作者名：環
| 作成日時：2018年7月8日 10時
