ミオソティス...Daiki.A... (ページ8)

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 …いや、思ってた以上に、
結構気さくな方のようで。  

 大貴「ん、どした？」

 私の視線を感じたのか、
有岡がしおりから顔を上げてこっちを見た。

 くりくりした瞳に真っすぐに見つめられて、
これにはさすがに焦って視線を逸らす。

 A「べ、別に何でもない」

 大貴「あ、そ？
なー、この甘味処、超美味そう！」

 御飯の後はデザートをご所望らしい。

今度はスイーツの店を検討し始めた有岡の意見に適当に同意すると、嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。  

 A「……有岡って食べるの好きなんだね」

 一頻り店を決めた後、
感心したように言うと有岡はきょとんとした。

 大貴「へ？……いや、食うの好きっつーか……あー、うん、まあ寺よりは好きだわ！おまえもそうでしょ？」

 …そりゃ私だってお寺でボーッとしてるよりは美味しいものを食べてた方が幾分かはいい。

そういう所、やっぱ同類だと思われてる？

そんなにお寺に興味無さそうにしてたつもりはないんだけどな。

 でも、そう言った後に
ニカッと笑った有岡を憎めなくて。

 明るくて、格好良くて、運動神経抜群で、
しかも可愛げがあって。

なるほど、
これは確かにモテるかもしれない。

 有岡の人気の理由が少し解った気がした。