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「…というわけで俺はあの日以降
密かにAを推しているわけなんだが…」
「な〜んか最後らへんの説明が雑っていうか…
語彙力がないっていうか…」
「きりちゃん!!!!」
若干、もう聞くのが面倒くさくなっている
きり丸の鋭い指摘を乱太郎がやめなさい!というように止めるが遅かった
食満はこのきり丸の指摘に
少しばかり頬が熱くなるが咳き込んで
そんな自分を誤魔化す
「んん…し…仕方がないだろ…!
あいつの可愛さは俺の言葉じゃ説明しきれない…!!!」
「それでその…食満先輩…?
先輩がA先輩が好きなのはもう十分わかりましたけど…結局それで『限界なんだぁぁぁぁ!』とどう繋がるんですか…??」
先程の食満の様子を真似て乱太郎が
ここに来て自分を呼んだ理由を尋ねる
その真意は面倒くさいことに巻き込まれるなら早く済ませたいといったところではないだろうか
「嗚呼…それをきっかけに俺は一人で『Aファンクラブ』を立ち上げたわけなんだが…」
「Aファ…ファンクラブ…????」
「聞いたことねぇぞ…」
「それもそうだろう
今のところ俺しか入っていないんだから」
「は…はぁ…」
待て待てなんかまたよくわからん言葉が出てきたぞと話を遮って確認するが
食満は『なんで当たり前のことを聞くんだ??』という素振りで話を続けて行く
「それで俺は推し活に励み
密かにAの生活を見守って
Aグッズを作って来たわけなんだが…」
「A先輩のグッズ…?????」
もうあのしんべヱですら
目を点にして食満の話を遮る
今、この話についていけるのは竹谷八左ヱ門や田村三木ヱ門、伊賀崎孫兵、池田三郎次くらいしかいないのではないだろうか
といっても…それだけ居れば十分な気もするが…
「そうだ
Aイメージのペンライトに法被
それから団扇に…タオル…バック…」
「そ…そんなの作ってたんすね…!?」
「俺は用具委員長だからな!
これくらいは朝飯前だっ!!!!
それに同じ用具委員会の【富松作兵衛】も手伝ってくれたからな」
「富松先輩も手伝ってるんですか〜!?」
これにはしんべヱもまたまたびっくり
自分が知らないところで同じ委員会の先輩がそんなことをしていたとは…
思ってません…思ってません…
『何やってるんだろう…この人たち…』なんて…
思ってません…思ってません…
そこで乱太郎は話を聞いて行く中で一つ気になったことをそのまま食満に聞いてみる
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えびてん(プロフ) - 愛\(??)/さん» 愛さんコメントありがとうございます!続きが気になると言っていただけるような作品になれて嬉しいです!これからも頑張ります!応援ありがとうございます♡ (5月29日 23時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
愛\(??)/(プロフ) - 続きが気になります!いつも応援してます! (5月24日 16時) (レス) @page46 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、はじめまして!ツンデレ鉢屋くんもオタクな食満くんも受け入れてもらえるか不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです〜!ありがとうございます!頑張ってこれからも書き続けます♡ (5月15日 11時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - はじめまして!率直に言います。死ぬほど面白いです!!大好き!!!!ツンデレ三郎とか、オタクな食満くんとかっ…てあれ?続きは?早く続きをくださいいい!これからも頑張ってくださいね!!!! (5月14日 17時) (レス) @page42 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - たけのこさん» たけのこさんコメントありがとうございます〜!シンプルに好きと言ってもらえて嬉しいです♡これからも頑張ります💪 (2023年5月8日 19時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2023年1月7日 21時