13 ページ13
俺が三年生の頃
それははっきり覚えている
だってあの日は俺にとっての【記念日】で
あそこから世界は途端に色を変えたのだから
当然だ
あの日は組を超えた合同実技で
忌々しいあの潮江文次郎と引き分けとなり
俺はそれが悔しく腹を立てながら忍術学園を歩いていた
「ちくしょう文次郎め〜!!!!!
な〜にが『袋槍の方が鉄双節棍よりも優れてる』だ!!!!!!!今に見てろ〜!!!!」
あいつの言うこと成すこと全てにむしゃくしゃするが、まあいい
敵を知るなら相手の得意武器についても理解しておくことも求められる
そのため、こうしてあいつの得意武器である袋槍を持ち歩いて、特訓をしに行こうというわけだ
ふふん♪これで俺があいつを完膚なきまでに叩き潰せる日も近づくな!!!
とその時、何処からかはわからなかったが
近くで下級生らしき声色で
聞きたくないやつの名を呼ぶ声が聞こえた
「潮江先輩!」
げ…文次郎のやつこの辺りにいるのか?
今、あいつに会うとまた血が昇って来そうだ
せっかくの特訓の時間が台無しになる
ここは一旦この場から離れよう
「潮江先輩〜?」
…なんだよ文次郎のやつ
後輩が呼んでるっていうのに
相手をしてやってないのかぁ?
ったくあいつの下につく後輩も気の毒だな…
それにしても離れて行ってるはずなのに
なんで文次郎を呼んでる下級生の声がどんどん近づいて来てる感じがするんだ????
もっと離れなければ
そう思って少しだけ小走りになろうとした
その瞬間
「潮江先輩〜!!!」
その声と共に背中で感じる人の温もりと
腰に回された手の存在に気づき
俺はそれにより走ることを封じられ、戸惑う
「うぉ!?!!?な、なんだっ!?」
279人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えびてん(プロフ) - 愛\(??)/さん» 愛さんコメントありがとうございます!続きが気になると言っていただけるような作品になれて嬉しいです!これからも頑張ります!応援ありがとうございます♡ (5月29日 23時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
愛\(??)/(プロフ) - 続きが気になります!いつも応援してます! (5月24日 16時) (レス) @page46 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、はじめまして!ツンデレ鉢屋くんもオタクな食満くんも受け入れてもらえるか不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです〜!ありがとうございます!頑張ってこれからも書き続けます♡ (5月15日 11時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - はじめまして!率直に言います。死ぬほど面白いです!!大好き!!!!ツンデレ三郎とか、オタクな食満くんとかっ…てあれ?続きは?早く続きをくださいいい!これからも頑張ってくださいね!!!! (2023年5月14日 17時) (レス) @page42 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - たけのこさん» たけのこさんコメントありがとうございます〜!シンプルに好きと言ってもらえて嬉しいです♡これからも頑張ります💪 (2023年5月8日 19時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えびてん | 作成日時:2023年1月7日 21時