1 ページ1
「え…!?ちょっ!?母上!?!!!?」
待って!?!!?
そっち!?!?そっちなの!?!?!驚くところ!?!!
母が大声で呼んだことにより怒涛の勢いで今度は父が目にも止まらぬ速さでやってきては
息を整えることも忘れて話すことを止めない
「ぬわぁぁんだってえええ!?!!?
ついにAが男を連れてっ…!!?!
しかも…うわ…顔がいい…!!
お父さん感激!!!!!
良いぞ良いぞ!!そのまま婚姻しちまえ〜!!」
「こ…婚姻???」
なぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?
嘘でしょ!?!?!
この父と母ときたらぁぁぁ!!文のこと忘れてるっ!!!
ぁぁぁぁやめてください!!!ほんとやめてください!!そういうの!!本当に後輩の前で!!やめて!!
ほら〜!!あの平くんですら逆にちょっと引いてる始末ですよ!!!!!!
「違いますっっ!!!
この前文に書いた後輩の子です!父上に砥ぎ方を教わりたいという後輩です!今日うちに連れてくると伝えたじゃないですかっ…!!」
大体【あの】Aとはどういう意味ですかっ!!そんなに男の子を連れて帰るのが可笑しいのですかっ!!そうですかっ!!!
全くもう!!母も父も私のことをなんだと思ってるの!!
沸々と湧き上がってくる怒りは拳に込めて
その拳を父母に向けないようにするのに必死だ
だと言うのにこの父ときたら私の怒りに気づくこともなく能天気に平くんの前へと詰め寄る
「ああ!例の!でもこれからAと婚約してくれたりとか…僕の息子になってくれたりとか?」
「しませんなりません」
父の暴走を食い止めようと
強気で否定すれば
体育委員会の時以外ではとても見かけないような困った顔をしている平くんが
差し出された父の手を取り握手を交わす
「あ…あはは…爽快なお父上様ですね…
改めまして平滝夜叉丸です
本日はよろしくお願いします」
「いらっしゃい〜!いつでも息子になるの大歓迎のAの父と!」
「母です〜♡」
「いや〜!!本当によく来たね!ゆっくりしていってね!なんならそのままAと結婚してくれても良いんだよっ!」
「はは…お話に聞いていた通りの本当に面白いご両親ですね…先輩」
「…ごめんなさい
ほんと…ごめんなさい…」
もうやだ
私は後輩の来訪による父と母の暴走を食い止めることができるのかどうか
という増えた悩みの種に胃を痛めながら
本来のお家の中へと入るのでした…
278人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えびてん(プロフ) - 愛\(??)/さん» 愛さんコメントありがとうございます!続きが気になると言っていただけるような作品になれて嬉しいです!これからも頑張ります!応援ありがとうございます♡ (5月29日 23時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
愛\(??)/(プロフ) - 続きが気になります!いつも応援してます! (5月24日 16時) (レス) @page46 id: 1f94bf8b32 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - めろんぱんさん» めろんぱんさん、はじめまして!ツンデレ鉢屋くんもオタクな食満くんも受け入れてもらえるか不安だったのでそう言っていただけて嬉しいです〜!ありがとうございます!頑張ってこれからも書き続けます♡ (5月15日 11時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - はじめまして!率直に言います。死ぬほど面白いです!!大好き!!!!ツンデレ三郎とか、オタクな食満くんとかっ…てあれ?続きは?早く続きをくださいいい!これからも頑張ってくださいね!!!! (5月14日 17時) (レス) @page42 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - たけのこさん» たけのこさんコメントありがとうございます〜!シンプルに好きと言ってもらえて嬉しいです♡これからも頑張ります💪 (2023年5月8日 19時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えびてん | 作成日時:2023年1月7日 21時