私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？伍っ！【RKRN】

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「俺とAは【友達じゃない】」








何を言ってるんだ




勘右衛門は





だって二人はどう見ても
いつだってお互いを思いやり合い
気兼ねなく楽しく過ごしている



そんな二人を友達じゃないのならば
なんて呼ぶというのだ




まさか冗談…？
いや…冗談を言うにはあまりにも酷い冗談だろう
そんなAを傷つけるようなこと
勘右衛門がとても言うとは思えない






それに何よりも
その顔がその表情が
いつになく真剣で苦しそうで






言葉に被せる感情に重みがあった







「な…何を言って…」

「俺とAは友達にはなれないよ」

「勘右衛門…？」




最後にその言葉を言う時の
勘右衛門は僕の視線を感じないようにと
目を少しだけ伏せ
聞こえてはいるものの小さく呟いた











わからない











わからないよ









勘右衛門









お前の感情がわからない





どうして今度はいつものようにまた笑っているのか
それすらも僕にはわからない



「それにあいつも似たようなこと言ってるんじゃないか？」

「ぁぁ…うん…」






そうだ
その言葉を聞いて思い出した




前にもAと今と似たような話をしたことがある



その時もAは今の勘右衛門と同じように



『勘右衛門とは仲は良い方だと自分でも思いますし
一緒にいると楽しいけど

【友達】とは少し違う感じがするんです…

何で何だろう…頼りにしてるし…気軽に話せるのに
あはは…変ですよね…！


でもお互いがそう思ってるっていうか…
だからなんですかね…？』


と答えていた
あの時も不思議だなぁと思っていたけれど
ただ軽く聞き流していた




この二人の関係の【曖昧さ】は一体何なんだ






僕が疑問の表情を浮かべれば浮かべるほど
勘右衛門は困ったように笑って
こう言った





「それで良いんだよ俺たちは」





その言葉を聞いて
先程まで諦めようと
抑えていた僕の感情が胸を騒つかせる












なら良いのかな










僕がAの【一番】になっても










なんとも言えない
この高揚感が僕の口角を徐々に上げていく












それなら僕がその座を貰っても













…良いよね？

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