私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？伍っ！【RKRN】

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いよいよ次のチェックポイントへ向かうための
問いがきた


私こと【鉢屋三郎】を含めた五年生は
その問いを待ってましたと言わんばかりで
代表として雷蔵がこれに「簡単です」と笑って
その答えを言う


「それはもちろん斜堂先生ですよ
だよね？八左ヱ門？」




雷蔵に要らない確認をわざわざされた八左ヱ門は
自身が今回の解説役に回ることを理解し
わかりやすくその回答に至るまでの流れを説明する



「嗚呼！あの虫喰い文書を読み解けば



『ふだんはくらいのに
よるだとあかるいせんせいはだれ？』となり



なんでかよくわからないけどいつも先生の周りにある火の玉も夜になると灯り代わりになって
明るいですから！」



その『なんでかよくわからない』は余計だが
まぁ回答があっていれば
その説明でも問題ないだろう

斜堂先生は八左ヱ門の解説にこくりと頷き
そこに蝋燭をしまっているのであろう
懐をガサゴソと漁りだす




「はい正解です
それでは…こちらが約束の蝋燭と…
次のチェックポイントのヒントになります」

「ありがとうございます！」



八左ヱ門は両手で差し出された
蝋燭を受け取り
すぐに灯りを持つ勘右衛門のそばへと向かっては
二人で協力し合い火を移し替える

その近くで兵助は当たりを見渡し
誰かを探す素振りをする


その誰かは私でなくてもわかるだろう
いつだって私たちの先を行く
【六年生】だ


「六年生の姿は見えないか…先を急ごう！」


兵助の言葉に私たちは無言で頷き
次の第二チェックポイントを目指せば

優しい雷蔵はあいも変わらず
Aを心配して手を差し出しては気を配って声をかける


「A頑張ろう！僕がついてるよ」

「が…がんばります…」





そんな雷蔵の呼びかけにAは若干やつれているようにも見えるが返事を返す


そんなAを見ていると
先程の八左ヱ門が言った言葉がチラつく




『お前全然わかってないなぁ〜！！
Aほど可愛い人間なんていないのに！』





馬鹿言え
こんなヘロヘロな女の顔見て
【可愛い】だなんて思うわけない



『やっぱり私は間違ってないはずだ』






そう確信を持ち続けたまま


私たちは第二・第三チェックポイントも無事に通過した











なのに








なのにっ…！！！！！！！！！！！！！！！！














「い…いかないで…っ…！三郎くんっ…！！」











クソっ！！！！！！！！
お前！！！！！！！マジで何なんだよっ！！！！！！！！

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