私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？伍っ！【RKRN】

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竹谷は不破の圧に押し通されて
シュンと肩を落とす

しかし、普段から生き物と関わることが多い
竹谷の耳に夜の森では聞こえるはずのない声が聞こえた






「…か…しい…」






「ん？なんか今…声が聞こえなかったか？」




竹谷が発した【声】という単語で
Aは先程の鉢屋の話を思い出し
怖気立つ






「お…女の人の声…！？！！！！！？！！？」

「お前まだあの話信じてたのか…
あんなの作り話に決まってるだろ？」




「…か…しぃ…」

「いや…でも…確かに聞こえる…」




怖がるAを横目に鉢屋が「そんなわけないだろ」とAの言い分を否定するが
不破の耳にも竹谷と同じ声が聞こえたと言い出せば
五年生全員が耳を澄ます




「…ずか…しい…」




そうすると
その声は段々とはっきりと全員の耳に聞こえ始め
A以外の誰もがその正体に勘づき
久々知は苦笑いを浮かべて眉間を押さえる





「俺…誰かわかった気がする…」

「俺も〜…」

「A…お化けじゃないよ安心して？」



そんな久々知を見て尾浜が同じように張り固めた笑みを浮かべ同意すれば




不破が自分の腕を掴んでいるAの手をポンポンと優しく叩く
しかし、Aはそう言われてもまだ安心できないらしく





「じゃあ何なんですか…！？！？！？
この声〜〜〜！？！！！！！！？！」


と不破に泣きながらAが尋ねれば
不破も「こんなに怖がることないのになぁ」
とニコニコ笑って
その答えを教えてあげようとした矢先のことだった




「それは…









あっ…」





不破は冷や汗をダラダラとかき始めた
それは隣のAが見たらまずいと真っ先に考え
自分の腕がいよいよお陀仏になるかもしれないという恐怖ゆえにだ




「…？雷蔵くん…？？














…ひっ！？！！！！！？！！！？」




そんな挙動不審な不破の視線を追っていった
Aの目は







青白く







ゆらゆらと揺れる








【火の玉】をしっかりと捉えた



それを見たAが平気であるわけがない
そんなAにいち早く気づくのはこの男






尾浜勘右衛門である



「どうしたA！？！！？







…って！？！！！？






あ〜！！！！！！どうして…
よりによってAの目の前に現れるんですか〜〜〜！！！！？！！？



















【斜堂先生】〜〜〜！！！！！！！！！」

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