私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？伍っ！【RKRN】

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「一方こちらは七松小平太と食満留三郎を除いた六年生チームです
実況は私、立花仙蔵でお送りしております」

「仙蔵お前…誰に向かって話してんだ」

「視聴者の皆様に決まっているだろ」

「はぁ？」


立花の流暢な実況からの始まり
同室である潮江文次郎によってその流れが切られてしまう
立花はこの潮江に対して「まったく仕方がないやつだな」と呆れ

「さて…察しの悪い文次郎は置いといて」

と若干小馬鹿にして
話を続けようと試みる


小馬鹿にされた方の潮江は慣れているのか
「はぁ…好きにしろ」と眉間を抑え対話を諦めた


そんなやり取りをしているいるうちに
目的の場所へと足を踏み入れ
また立花実況が開始される


「第四チェックポイントに着いたわけなのだが…

先生方…脅かし役として我々を驚かす気…ありますか？」


立花がそう言うのも無理はない
本来であれば【初めて】この肝試し大会のチェックポイントへとたどり着いた自分達を驚かす役目を担っている先生方が
職務放棄と思えるように驚かそうとする気配はなくただそこに立っているだけなのだから


「おや立花くん？また戻って来たんですか？」

「何のことですか？
戻るも何も私は今ここに来たばかりですが？」

「おかしいですね…？


では先程一人でここを訪れ私から蝋燭を貰っていったのは【誰】なんでしょう…？」


ここでようやく事態が【発覚】した
そして、潮江にはこれまでの経緯からその事態が起きた原因も誰が仕組んだのかも理解する

「おい仙蔵…」

「言わんでもわかってるさ文次郎
このタイミングで私に変装し妨害する奴なぞ
一人しかいないだろ」

「【五年ろ組で変装の達人の鉢屋三郎】…だね？」


立花の隣にいた善法寺が鉢屋の名前を挙げたことで
先生方も納得しこの事態をどう対処するかの判決を野村先生が六年生達に対して急かす


「あいにく蝋燭はチームの数の分しかないが…
どうするかね？六年生諸君？」


「長次、蝋燭は？」


立花は灯りを持つ中在家に振り返って問えば
中在家は蝋燭の長さから自分達に残された時間を推測する


「…十分に余裕がある」


その答えを待っていたと言わんばかりに
立花はフッと鼻で笑い
先生方を見てはいるがその先に自分達を待っているであろう【クソ生意気な後輩】に向けて
こう言った

「ならば先生方のご心配には及びません



【奪われたものは奪い返すまで】ですから
いやぁ〜楽しみですね」

「あはは…五年生…保健室行きだよこれ…諦めてくれ…」

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