私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

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「っ…そう…なんだ」


なんとなくわかっていたことを
伊賀崎先輩の言葉とその顔から
やはりなと確信に変わる
そして、A先輩はその言葉に対しての戸惑いを必死に隠そうとしている




なんで紅くなってるんですか先輩っ…！
僕だって委員会活動があるからだけど
貴方に会いたくて来てるんですからね！？
わかってます！？




もちろん、そんな僕の事情を先輩が知るわけない
ないけど察して欲しいのだ


察して今すぐ伊賀崎先輩じゃなくて
僕の方にも目を向けて欲しいのに


なのにA先輩の意識は
伊賀崎先輩へと向けられたままだ



「はい
先輩今日もお綺麗ですね
惚れ惚れしてしまいます
ジュンコが聞いてたら妬いてしまうくらいに」

「「っ…！？！？」」




こ、この人よくそんな小っ恥ずかしい台詞言えるな！？！？！？
そういえば妙にロマンチストなところがあるとかないとか誰かから聞いたような…
A先輩だけじゃなく思わず僕も驚いてしまったじゃないか




「ま…孫兵くん…
最近そういうお世辞ばかり言ってるけど
あまり関心しませんよ」



「お世話だなんてとんでもない本心です
僕が先輩のことお慕いしてること知ってるくせに
先輩ってば照れてるんですね」

「っ〜〜…！？」





上級生らしく伊賀崎先輩を論そうとした先輩だけれど、見事に伊賀崎先輩の返り討ちにあう
そして、今度ばかりは隠しきれないくらい顔をタコみたいに紅くしている










なんで













なんでだよ









貴方は僕だけにそういう顔すればいいのに











早くこっち見ろよ









あーあ…見てらんないと思った時には
僕はA先輩に背を見せて
伊賀崎先輩の前に立って、眼球に力を入れてしまう











「そこまでにしてくれません？先輩」

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