私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？弐っ！【RKRN】

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その頃
乱太郎・きり丸・しんべヱの三人は自分たちの部屋で各々くつろいでいる最中だった
その中できり丸が一人
外の異変に気がつく

「なぁ…なんだか騒がしくないか？？」

「「えっ？」」と乱太郎・しんべヱがきり丸が言う異変を感じ取ろうと耳をすませば
確かにこの時間にも関わらず足音が騒がしい
しかも一人の足音じゃない複数人が行きあう足音だ


「そう言われると…」

「確かにそうかも…！どうしたんだろう…？」

乱太郎が外を確かめようと立ち上がって障子に手をかけようとした瞬間

「大変なんだ！！！」

「団蔵に伊助…！？それにみんなも…！どうしたの！？」


その障子がバンと音を立てて開かれる
開いた先には団蔵と伊助がいた
さらによくよく見れば後に一年は組の生徒たちが乱太郎達の部屋の前に集まっていた
みんな焦り不安そうな顔をしている

その後ろから庄左ヱ門が顔を出し、早口で話し出す

「二年生の池田三郎次先輩と五年生のAA先輩が火薬庫に閉じ込められているらしい…！！」

「「「なんだって！？」」」

三人の声が一つに重なり乱太郎が慌てて伊助に聞く

「ど、どういうことなの…伊助！？」

「わからない…さっき二年生の先輩達が三郎次先輩が委員会活動から長屋に戻られていないことで騒いでて…！

それで僕気になって
土井先生のところに行ったら…久々知先輩が火薬庫に二人が閉じ込められているって報告してるのを聞いちゃったんだ…！

今、上級生が駆り出されて火薬庫の扉を縄で引いて壊すつもりらしい…！！」

「火薬庫の扉をか！？」

「あんなに重い扉を…！？」


きり丸もしんべヱも「そんなことできるの…？」という戸惑いを隠せない様子だ


「A先輩っ…！！！」


「団蔵…」


団蔵は肩を震わせている
見かねた金吾が団蔵の落ち着かせようと背中を精一杯撫でる

そんな様子を見た一年は組の生徒たちは思わず黙り込んでしまう
大好きな先輩が閉じ込められていると聞いて
心配にならないわけがないことは皆んなよくわかっていたのだ

「…僕たちも行こう！！」

しかし、そんな沈黙は庄左ヱ門が打ち破る
それが一年は組の学級委員長である彼の務めだと彼自身がそう感じたからだ

「ここでじっとなんかしてられない…！！
僕たちにも出来ることがあるはずだ！！」


その言葉で一年は組皆んなの顔がみるみる変わる


「そうだよね！僕たちにだって…！」

「行こう…！！団蔵…！！」

「…ああ！必ず先輩を助けて見せる…！！」

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