愛されなかった少女

7話 ページ8

蓮side

さっき目が覚めた部屋に戻る。

私はポシェットの中にある、お守り代わりのネックレスを取り出す。

写真入り。

とても大切な宝物。

あの幸せだった頃の写真が写っている。

お母さん、お父さん、お姉ちゃん。そして私。

でも、お姉ちゃんが死んじゃって、お母さんが私を殴ったりして、とても辛くて。

いつもいつもお母さんは「お前は疫病神だ。お前はみんなを不幸にするんだ」

といつも言われていて、苦しかった。

お父さんは助けてくれなくて、お母さんの行動はエスカレートして。

何度も死のうとした。

でも死ねない。どれだけ刺しても回復が凄い早いから死ねない。

「私は、バケモノなのかな」

コンコン

斬「入るぞ」

斬「大丈夫か？」

「……はい」

斬「任務は俺たちも行く。それと明日だからゆっくり休めとのことだ」

「分かりました。」

佐「斬島、そろそろ夕ご飯だけど……」

斬「そうか。蓮も行こう」

私は斬島さんに連れられて食堂に向かった。


食堂
美味しそうな匂いだ。

田「ほらよ」

田噛さんにご飯を差し出される。

私の隣に平腹さんと佐疫さん、目の前には木舌さんが座っている。

みんなガツガツ食べてるけど食欲が湧かない。

木舌さんは何か瓶を取り出し飲み始める。

嫌いな匂いだ。

吐き気がしてくる。

佐「大丈夫？顔色が悪いよ？」

「だ、大丈夫です…お酒の匂いがちょっと苦手で………」

佐「木舌！お酒飲まない！てか明日任務！！」

木「えー？」

佐「木舌？」

木「あー！やめて！銃取り出さないで！」

賑やかだ。

こんな賑やかなのは久しぶりだ。

その日はとても楽しかったし、温かかった。

明日は…

覚悟を決めなきゃ。

頑張ろう。

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