愛されなかった少女

36話 ページ39

零芽side

カゲロウ「僕を封印？出来るわけないだろ？」

私は指を鳴らす。

するとカゲロウの周りに封印の術式が現れる。

動揺した瞬間に封印の札を貼り付けて呪文を唱えた。

あいつの体が消えていく。

カゲロウ「っ…ふざけんなよ………たかが獄卒ごときに負けるなんて…」

「あんたはどうせ封印するつもりだったからな。私が死んでもな」

カゲロウ「こうなったらお前も道連れだ」

「！？」

カゲロウが消える瞬間に私を攻撃した。

そいつの攻撃は私の体を貫いた。


封印は成功したか。

でも、私は死ぬ、かな？

いつもなら回復するけど今回は体力が削られてたし。

それにあいつが呪詛で死ぬ呪いをかけてきた。

獄卒なのに死ぬのも変だな。

斬島「零芽！！」

斬島の声か。

ぶっちゃけ目が霞んで見えにくい。

斬島「零芽！大丈夫か！？」

「はは、大丈夫、かな？」

佐疫「そんな、零芽！」

田噛「零姉…」

「あ、お前らも治ったのか？」

平腹「なに、呑気なこと、言ってんだよ」

木舌「でも、生き返る、よね？」

「いや、死ぬ。カゲロウに死ぬ呪いをかけられた。から私は死ぬさ。」

谷裂「！ふざけるなよ貴様！！」

「ふざけてないさ。それに私は後悔してないよ。大切な『弟達』が無事ならね。それに私は死ぬつもりだったし」

肋角「零芽…」

災藤「零芽、やっぱり死ぬつもりだったんだね」

「ん、肋角たちもいるのか？」

肋角「頼む、零芽。生きてくれ。」

「……無理だな。そろそろ死ぬかも。ありがとな。私は最後にあんたらの声聞けたし、いいよ。……さよなら。ごめんね」

そして私は死んだ。

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