大好きでした。 (ページ8)

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どうして？ページ8

『うわ！やっぱ夏菜子じゃん！久しぶり〜！』

「お久しぶりです…てか、え、先輩なんで…」

『ん？』

「いや、ココじゃなくて本社で働いてるって聞いたんで、
　なんで今いるのかなって思って」

『あー、普段は本社なんだけど、こっちに支社があって、
　合同プロジェクトのメンバーになってるから、
　昨日からコッチにいるんだよね〜
　…てかなに？なんか緊張してる？笑』

「え！？してないですよ！誰が先輩なんかに！」

『うわ、失礼なやつ〜
　俺もどうせだったら夏菜子じゃなくて
　真優ちゃんとかに会いたかった〜』

「え、相変わらずサイテーですね」

急な再開にとまどったけど、
よかった、あの頃と同じように話せてる。
生意気な感じになるのは照れ隠しだ。

「残念ですね、真優とはさっき別れたとこです」

『うわ、残念すぎる。え？なに？会ってたの？』

「咲樹と３人で定期女子会してました」

『そっか〜相変わらず仲いいね〜
　それで？これから帰るの？』

「はい、ここから歩いて帰ります」

『そっか、気をつけて帰りなね』

久しぶりの再開なのに、もう別れそうな雰囲気に
ちょっとだけ残念なような、ホッとするような、
複雑な気持ちになる。
聞きたいことは山ほどあるけど、
でもこれ以上一緒にいるのは危険な気がする。
私の押し込めてた気持ちが溢れ出しそうで。