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プロローグ ページ1
「ああ…この人のこと好きなんだな…」
そう自覚したのはいつだっけ。
サークルの1つ上の先輩を好きになった。
爽やかでかっこよくて、頭がよくて。
でも、ちょっとおっちょこちょいでたまに毒舌。
そんな先輩のことを、気づけば目で追ってるし、
一緒にいれるだけで嬉しかった。
ただ、この心地いい関係が崩れるのが怖くて
告白なんてできなかった。
そばにいられるなら
「仲のいい先輩・後輩」でいいと思ってた。
そんな関係がずるずると続き、
気づけば先輩の卒業まで残り2ヶ月。
なんとなく、先輩が卒業したら疎遠になる気がした。
本当にこのままでいいのだろうか…
何もしないままだと、きっとモヤモヤする。
自分の中でケジメをつけないと。
1ヶ月後のバレンタインはちょうどサークルの活動日。
断られても、どうせもうすぐ会わなくなるし…
その日に告白することを決意した。
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作者名：えびなべ | 作成日時：2021年11月27日 23時
