39 ページ41
橙side
ガラガラっ
橙「ごめん！遅くなって！」
入った教室は想像していた以上に空気が明るくなく、俺の言葉は誰に拾われることもなく空気にまぎれた
橙「おっ、めっちゃ進めとってくれたんやな！ホンマにありがとうな」
重い空気は好きではないため、なるべく明るい雰囲気にもっていこうと気丈にふるまっていつもの席に座る
それでもなお空気が変わる気配はない
どうしようかと悩んでいると
バンッ
淳子ちゃんが机をたたいたらしく、大きな音が鳴る
いきなりの行動に俺はびっくりしてもうて、思わず目を見開き音の方へ目を向ける
橙「淳子ちゃんどしたん？」
黄「……」
問いかけても黙ったままの淳子ちゃん
橙「どっか悪いん？？」
いつものようには思えへん
すると
黄「…ええ加減にせえよ」
橙「え...？」
黄「あんた、生徒会長やん！学校はあんたの所有物やない！
どこでも自分の好きなようにしてもええわけやないで！
もっと生徒会長としての自覚持ちや！見損なったわ！」
橙「はぁ？？」
やっと口を開いたかと思えば、めっちゃ怒られた
橙「意味が分かれへんのやけど！俺は別に学校を自分のものやと思ったことなんてないで！
なんで怒られてるんか俺には意味が分からへん！」
売られ言葉に買い言葉、思わず強い言葉で返してしもうた
淳子ちゃんも気まずそうにこちら見つめてくる
はぁ、なんやこれ
俺にはどうしたええかわからん
俺が入ってきた以上に悪い空気が漂う教室
誰かこの状況を変えてくれ、そう願っていた時教室のドアが開いた
NEXT...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：me | 作成日時：2023年2月1日 23時
