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30（黄side） ページ32
黄side
シゲと話して帰ったあの日から、何かが特別変わるようなことはなかった
学校へ来ても普通に照史と濱ちゃんと過ごしてるし、生徒会の仕事もそつなくこなしている...つもり
それでも、周りをよく見てるシゲはもちろん、あの流星でさえも何か違うことに気づいているっぽい
息苦しいかもしれないけど、告白して空気が今よりも悪くなるよりかはマシだからあと数か月の辛抱だと思って、我慢してほしい
いつか時間が解決してくれると現状維持を望んだ私を神様は許してくれなかった
シゲと帰ったあの日からちょうど一週間
いつも通り朝、学校へ登校してきた私は少し前に照史の後姿を発見した
私は照史の姿を見つけて、少し舞い上がってしまったんや
せやから、あの子が一緒にいるということが頭からすっぽりと抜けていた
少し大きめの声で名前を呼ぼうとしたその時、私の目に映ったのは
色白で小柄なかわいらしい“神ちゃん”を横炊きにしていた照史の姿やった
そんな照史の顔は私が3年間いても見たことがないくらい優しい表情やった
頭に衝撃が走り、冷静にはいられなかった
他の見ていた生徒たちの
モブ「やっぱりあの二人付き合ってるんかな」
モブ「お似合いだよね」
そんな発言が私の心を抉る
怪我をしてるのかも！、そう考えることでしか、自分の心を保てない私はひとまず仕事があるため、生徒会室に向かった
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作者名：me | 作成日時：2023年2月1日 23時
