WESTサイドストーリー PartⅡ (ページ26)

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黄side

一件落着と言ってええのかはわからんけど、無事流星と望美は付き合うことができた

二人の幸せそうな顔に良かったと安心する傍ら、自分の恋は彼らのようにはいかないと現実を突きつけられたかのように感じ、思わず自分の口から本音がこぼれていたことには気が付かなかった

濱ちゃんの一言で一段落が付き、タイミングを見計らったかのようにチャイムが鳴った

今日の仕事はもうなかったはずだと記憶を遡り、確信するといつものように照史と帰ろうとしていた

すると

緑「あっくん、今日はもう帰れるん？」

橙「あ、おん！もう、巡回も終わったし、今日も仕事はそれだけやから帰れるで！」

黄「えっ？」

二人の話に思わず反応してしまった

気づいたときには手遅れで、二人は不思議そうにこちらを見ている

黄「照史、神ちゃんと一緒に帰るんか？」

橙「あー、そうやねん！神ちゃん、両親亡くしとって、うちのおかんと仲良かったらしく、
　一緒に住んどるんよ！」

黄「あ、そなんや...」

頭を鈍器で殴られたかと思った

橙「せやから、これからは一人で帰らんで済むから、淳子ちゃんもう平気やで！
　今まで、ありがとうな！」

黄「そ、そうやったら、よかったね。
　あ、照史、寂しがりややから、一人でおるの嫌いやねん。
　せやから、帰ってただけで、私は別に．．．」

また、可愛げのないことを言ってしまったことに後悔

橙「はははっ！それ言わんでや、めっちゃ恥ずいやん(笑)」

私が傷ついてることなんか気づかずに照史はのんきに笑っとる

やっぱりこの恋は私の一方通行なんやと改めて思い、悲しくなった

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