11（黄side） ページ12
黄side
正直あんまり覚えてなくて、気づいたらお盆を持ってあの子の前に来てた
こんなに胸が痛むということは私は照史のことが好きなんやなと今まで目を背けてた事実を突きつけられる
全く気付かへんかった、照史に彼女ができてたなんて
しかも、あんなかわいい子学校におったか…？
あぁ、あの子が朝ゆっとった転校生の子なんかもな
とりあえず、シゲの隣でええわ
と、シゲの隣に座った
顔を上げると目の前にはあの子
え、うわ、全然見てへんかった
どうしよう、でも、今話しかけられたら悪くないのにあたってまう気がする
そう思って、黙々とご飯を食べた
橙「淳子ちゃーん、このうどんめっちゃうまいんやけど...」
橙「淳子ちゃんはまた辛そうなもん食べてんなぁ
すごいなぁ」
さっきからめっちゃ話しかけてくるんやけど、こいつ
他の人たちはいつもうるさいくせになぜだか今日はめっちゃ静かで
少し、というか、かなり居心地が悪い！
すると
緑「ふふふ」
目の前で控えめな笑い声が聞こえた
流石に申し訳なくなって
黄「もう、照史やめてえや
小さな子供じゃあらへんし」
照史はようやく答えてくれたみたいな顔で
橙「ははっ、淳子ちゃんやっと笑った
折角きれいな顔しとんのに、そない眉間にしわ寄せとったら
鬼みたいになってまうで」
とんでもない爆弾発言をしてくれた
黄「はっ！？きれいっ！？」
え、いいいいいま、キレイってゆうた！？
マジでいっつも突然とんでもない発言をしてくるから．．．
赤「ははは、いやいや照史、淳子はいつでも鬼みたいやぞ」
黄「はぁ？ふざけんな、重岡ぁぁ！」
赤「ひぃぃぃ、すいやへん」
シゲがいらない一言を付け足したおかげで鬼へ早変わり
ほっぺたをつまんでやった
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作者名：me | 作成日時：2023年2月1日 23時
