WESTサイドストーリ―

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橙side

その後は特になんもなかった
強いて言うなら、濱ちゃんの番が来た時、自分の名前をめっちゃ嚙んで笑いをかっさらったことくらいやな

さ、もう気づけば昼になって腹も減っとるわ

濱ちゃんさそって、食堂行こうとしとったら、肩をたたかれた

振り向くと、めちゃ不機嫌そうな淳子ちゃんが立ってた

橙「あ、淳子ちゃん、どしたん？」

黄「なぁ、自分、ホンマになんなん？
　 その呼び方、やめて、鳥肌立つ」

刺々しい物言いにひるみそうになるが、だんだんそんな姿がかわいらしく思えてきて笑ってしまう

淳子ちゃんもさすがに笑われるとは思ってなかったらしく、豆鉄砲を食らった鳩のような表情をしていた

橙「ふはっ、すまんなぁ
　 そんなに嫌なんやったら、やめたる
　 でも、そうでもないんやったら、呼ばせてや、な？」

おちゃらけず、本心を述べる

すると、
黄「べっ別に、本気で気持ち悪いとまではおもっとらん
　 でも、今までお父様と弟以外女子の環境で育ってきたからか、
　 男性に対する接し方がよおわからんくて、当たってしもた
　 ホンマにごめんなさい」

なんや、めっちゃ素直な子やん

もっとひねくれとるんかと思った

橙「俺は別に平気やで
　 でも、他の人が必ずしもそれを許してくれるとは限らん
　 せやから、壁作らんで、もっと話しかけてみれば？」

黄「う、うん．．．でも、正直あんまり人と深くかかわるつもりはないから」

橙「そっか...ま、理由あってやってるんなら俺が言えることはない！
　 でも、俺は淳子ちゃんの友達やから、なんでもゆってや！」

紫「なになに？俺も、中間の味方やでー！」

と遠くで見ていた濱ちゃんが会話に加わってきた

いきなり現れた濱ちゃんに驚いている淳子ちゃん

なんか、これから先この3人でならどこまでも行ける気がするなとか思ったんは内緒

橙「さ、3人で飯食いに行こうや！まじで、腹減ったわ
　 2人とも何食べる―？？」

さらっと淳子ちゃんも誘って食堂へ向かうのだった





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