WESTサイドストーリ―

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橙side

うわっ、俺らしくないことゆってしまった

淳子ちゃんも黙ってしもた

どうにかして、明るい方向に持っていかな

橙「なんてな、嘘や！今のぜーんぶ嘘！やから忘れｔ」

黄「照史！無理せんでや！
　 今は無理して笑うとこちゃう！
　 怖いなら怖いってはっきりゆうてや！」


淳子ちゃんは俺の言葉を遮り、声を荒げる

黄「私そんなに頼りないんかな？
　 確かにまだ出会って数か月とかしか経っとらんから、全部を私に預けてとは言わん
　 でも、少しは、ホントに少しくらいなら信じてもらえとると思っとった

　 それは、私だけやったんかな？」

合わせていた視線が外され、淳子ちゃんは泣きそうな表情をする

黄「こんなん初めてやねん
　 今までどんな人が裏切ろうが離れていこうがどうでもよかったんに
　 照史のこととなるとどうも自分で制御出来ひんくなる



　 照史があの日ゆってくれた、友達は嘘やったんか？」


まっすぐな瞳に射抜かれる

橙「ちゃ、ちゃうねん
　 別に淳子ちゃんを信用してないとか、そういうんやないねん

　 ただ、ただちょっと自分らしくないところを他人に見せるのが嫌やねん」

言ってしまった

橙「自分は周りが思っている以上に神経質で周りの目を気にするんよ
　 やから、今回もし皆の期待に沿うような結果得られへんかったらって考えると
　 胃がキリキリすんねん(苦笑)」

目を合わせられない

橙「でも、こんなことを言えたんは淳子ちゃんが初めてや

　 言えへん俺の気持ちを見抜いて言う機会を作ってくれてありがとう
　 これが全部や」

すっきりした

心の中で渦を巻いていた黒い靄がどこかへ消え去っていくのが手に取るようにわかる



そして、淳子ちゃんの返答を待った







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