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緑side
次の日、いつも通りあっくんと学校へ向かう
いつも通りを装っていたつもりでも行動の節々に違和感がちりばめられていたのか
橙「もんち、いつもかわええけど、今日はいつもよりかわええな!」
なんて、あっくんに褒められてしまった
緑「なっ、なによ、いきなり!
そういうのは淳子さんにゆってあげなよ!」
橙「はははっ!ホンマのことなんやから、ゆうてもええやろ!
まぁ、なんかわからんけど、自信持っていきや!な!」
緑「うん、、ありがとぉ」
恥ずかしくて、下向いてしまったけど不安で満ちていた心が少し晴れたような気がする
さぁ、学校に着いた
がんばれ私!
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in教室
教室に着くと、ちらほらクラスメイトがもう到着していた
クラスメイトに挨拶をし、自分の席に座る
私の席は窓側やから、登校してきた生徒がよく見える
知っとる顔はおらんかなぁ、なんて思ってみていると、口を大きく開き、流星と楽しそうに話しているシゲが見えた
すると、後ろから走ってきたのんちゃんが流星を連れ去り、シゲは一人取り残されてしまった
不満気に歩き出したシゲ
そんなシゲは私の姿に気づき、大きく手を振ってくれた
気が付いてくれたことにうれしくなり、小さく手を振り返した
そんな私の反応に笑いかけてくれた
たったそれだけで、私の心臓を早く動かすのには十分だった
真っ赤になっているだろう顔を隠すため、誰かに呼ばれた風を装って窓から離れる
少し時間が経ち、もう一度窓からのぞいてみる
もうそこにはもちろん、シゲはいなくなっていた
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作者名:me | 作成日時:2022年11月30日 22時