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緑side
緑「なぁ、のんちゃんはこのままで本当にええの?
やられっぱなしで悔しくはないん?」
そう聞くと、さっきまで少し笑っていたのんちゃんは俯いて、また表情が暗くなってしまった
緑「あ、別に責めてるわけじゃないんよ!
のんちゃんが悪いわけやないし
でも、あまりにもかわいs」
桃「もう完全にあっちだけが悪いわけじゃなくなってしまってん」
のんちゃんは大きな声で私の言葉を遮った
桃「うちは流星を好きになってしまってん
せやから、100%下心がないなんてもういえへんねん」
顔を上げたのんちゃんの大きな目には溢れそうなほどの涙がたまっていた
桃「最初はもちろん、サッカーやりたいって思っとったよ
だから、入れないってなったとき悔しかったし、悲しかった
で、マネージャーになれたんもホンマにうれしかった
マネとしての仕事も胸張って真面目にやっとるって言える」
緑「なら、ええやんか!
のんちゃんは間違ったことなんかしとらんよ!」
桃「でも、いじめられて困ってるときに流星が助けてくれたんがうれしくなってしもた
もっと話せるならこのままでもいいって思うようになってしもた
もう、こんなん下心しかないやんか、ああぁぁぁぁぁ」
こらえきれない涙がどんどん溢れて、のんちゃんのほほを伝ってゆく
こんな状況に出くわしたことなんてないからどうしたらええんやろ
そう困っていると...
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作者名:me | 作成日時:2022年11月30日 22時