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緑side
桃「ちなみに、なんですけどシゲは今付き合っとる人おんの?」
やっと、落ち着いたと思ったらのんちゃんはとんでもない質問をしとる
緑「ちょ、のんちゃん、何聞いとんの!?」
桃「やって、気になってんもん
なぁ、おるのおらんの??」
赤「あー、もううるさいな
お前らリア充と違って、恋人なんかおらんわ」
桃「なら、好きな人は?おらんの?」
あーもう、次から次へと質問して
耳をふさぎたい
赤「好きな人もおらん」
あ、よかった、いないんや
桃「えー、なんやそれつまらんのー」
赤「でも、
気になってる人ならおるで」
頭を石で殴られた気分やった
桃「えー、それは誰やねん ニヤニヤ」
もうのんちゃんやめてや
完全に敗北宣言
赤「そんなん、言えるわけないやろ!
でも、初めて会ったときに一目ぼれって言うんかな?してしもうた
んで、いろんな人のために動ける人やって知ってもっと好きになったかなぁ」
シゲの顔を見れない
だって、シゲがその人の話をしている顔がこの出会ってから今まで見た顔の中で一番やさしい顔をしとるから
そんなにシゲに思われとるなんて羨ましい
幸せになってほしいとは思うけど、素直に送り出せそうにないな
だから、もう少し、ほんの少しだけでええ
誰かのものになる前に一緒に少しでも長くいたい
そう思うことしかできなかった
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作者名:me | 作成日時:2022年11月30日 22時