【あつ森】島民代表、はじめました(2)

知らせ ページ5

この島にはいくつか売り土地が出されている。
それがいつご成約になるのか、誰がここに越してくるのか。島民たちは、そんな事気にも留めていないように見えて、実はそわそわと新しい住民を迎え入れる事を心待ちにしていた。

｢真宵さん真宵さんっ！大ニュースですよ！｣

息を切らしてこちらに駆け寄ってきたのはジャスミンちゃんだ。

｢大ニュース？｣

｢はい、大ニュースです！真宵さんは、ひととせ島に土地が売り出されているのはご存知ですよね。わたし、さっきお散歩していたんですけど……。1つ目の土地、売れたみたいです！｣

ジャスミンちゃんは目を輝かせた。
数人しかいないこの島のコミュニティは非常に狭い。だから、1人住民が増えるだけで、島民全員それはもう大喜びなのだ。

｢ほ、ほんとに……？！よかった〜…。どんな人が来るんだろう、楽しみだね。｣

｢ですよね…！お名前確認したんですが、｢バンタム｣さんっていう方らしいです。仲良く出来たらいいんですけど……。｣

｢バンタムさんかぁ……。男の人なのかな。多分明日には来ると思うから、その時は一緒に挨拶しに行こうね。｣

｢はい！｣

この島を選んで、移住してくることを決めてくれたバンタムさん。どんな人なんだろう、何が好きなんだろう。優しい人だといいけれど。

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