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君が壊れる日 ページ47

ぱち、と目を覚まして時間を確認すると、時計の短い針は既に9時を過ぎていて、1限の開始などとうの昔のことだった。



体が重い。

熱があるわけじゃないと思う。

でも、何となく、ダルい。
ああ、こんな日はずっと寝ていたい。



昼はニカとラーメンを食べに行く約束をしていたけれど、それもキャンセルしよう。

夕方もバイトがあるけど、休ませてもらおう。


スマホをタップして、ニカに断りの連絡を入れ、横尾さんに代わりに出勤して貰えないか頼んだ。


2人からの了解の返事を確認して、そして、再び目を閉じた。




____





…た…やま…
きた…や…ま…





「ん…」
「あ、起きた」




重い瞼を開けると、そこには俺を心配そうに見つめる顔があって、頰に手の暖かさを感じた。





「まだ、眠い?」





ああ、なんだ、藤ヶ谷か。



少しの緊張が緩やかに解けていく。

そしてまた瞼が勝手に閉じていくと、それを藤ヶ谷は柔らかく阻止するかのように唇にキスを落としてきた。





「きたやま、大丈夫だから」




それはそれは甘い声色で。
胸焼けがしてしまうような甘ったるさだといつも思う。

俺をどろどろに溶かしていくような甘さに、何故か涙が出てくる。





「ほら、泣いて良いから」
「ん、…っ、ぐす…っ」
「たくさん泣いて」





俺、ずっと北山の隣にいるから。




藤ヶ谷は安い恋愛ドラマみたいな言葉を平気で吐く。


その熱に、俺の中の冷たさが溶けていくのも事実だし、反対に藤ヶ谷の存在が鬱陶しいと思ってしまうのも事実だ。



駄目だ。
どうして俺はこうなんだろう。


どうして、どうして俺は。





「リセットしてあげる」
「…っ、あ」





耳にこびり付くような甘い声色に、涙を零しながら藤ヶ谷の方を見ると、唇を今度は一瞬で深く奪われた。





「北山…」
「っ、ご、めん…、ん…ッ」






いつだって藤ヶ谷は優しい。

その優しさに触れると、俺はいつも首を絞められるような感覚に陥る。

呼吸が上手く出来ない。






「北山、」
「あ…っ、はぁ…っ、」
「そう、息吸って、吐いて。上手だね、そうだよ」






壊して。

俺なんかもうこの世界から壊れて、無くなって、しまえば良いのに。







「ふじ、が、や」
「何?」
「ありがと、」





そう言って、俺はまた意識を手放した。

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たいちゃんらぶ(プロフ) - ・・にジーン( ;∀;)あぁぁぁ‥好きです・・ゆびわに気づいたたいぴ・・いつか!!!待ってます(*´σー`)エヘヘ (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - ( ̄m ̄〃)ぷぷっ!っと愛おしいし‥会社のエースなのにガヤさんと離れるのやだー(´;ω;`)と潰れるガヤさんにゾッコン(←)な玉ちゃんが大好きです♪サプライズに鳩になるたいぴ可愛い♪俺の胸に飛び込んでおいで!って本気な玉ちゃんにwwやっと絞り出したおかえり (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 遠かった春・・( *´艸`)私‥夜布団の中で目が覚めた時更新チェック・・ついしちゃうんですが‥「春」シリーズだ!!! と思うとどんなに眠くっても起きて見ちゃう(`・ω・´)ゞきたやまくんの言葉に真っ赤になっちゃうガヤさんはホント可愛いし‥玉北ちゃんの飲み会は (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 君が壊れる日・・いつもは光の中に身を置いているようなみっくん・・だからこその抱える闇なのかも(´;ω;`)ウッ…なんて思ってしまいました。でもそれを見逃さないたいぴが隣にいるなら…涙。ふえーん( ;∀;)… (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 北斗さん» コメントありがとうございます! 春シリーズ好評頂けて嬉しいです( ;∀;)! この2人と北山さんことはこれからも書いていこうと思っております!また是非読んで頂ければ嬉しいです! (2018年11月16日 1時) (レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月14日 22時

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