守りたいもの ページ4
前作の『名探偵/犯人』の世界
_____
「あっ、ちょっと！ここは関係者以外立ち入り禁止ですっ」
「はあ？呼んだのはそっちだろうが」
警官の咎める声に後ろを振り向くと、明るい金髪男と刈り上げ野郎がずかずかと規制線を越えて入ってきた。
「ああ…いいの、いいの」
ため息を付きながら警官に声を掛けると、金髪男は手慣れた様子で手袋をはめ、警官に舌をベーッ！と突き出した。
「よっ、タマちゃん」
「…その呼び方止めろ」
「やっほー、あれ宮田いねえの？」
「二階堂、勝手にうろうろするなっ」
人は見かけによらず。
まさにその言葉通り、この金髪男は名探偵で、ありとあらゆる難事件を解決してきた。
それに、俺は借りたくも無いのに、コイツの手を幾度となく借りている。
「ほぉ、ふぅん、へえ…」
ちら、と眼下を見下ろすと、既に北山は死体をやたらとキラキラした目で見つめている。
「ニカ」
「はーい」
名前だけ呼ばれると、助手である二階堂はテキパキとピンセットやらカメラやらリズム良く北山に渡していく。
ちらり、と長い前髪から覗いた瞳が俺を見た。
北山のこの目を見るたびに、心臓をまるで突き刺されたかのように苦しくなる。
見えない傷から、透明な血があふれ出て行く。
俺には見つけられない真実を、北山はその目で見つけ出すことが出来る。
「そんな辛そうな顔しないで、タマちゃん」
「だから、その名前で呼ぶんじゃねえ…」
＿＿＿
「はあ…」
夜空に煙草の煙が溶けていく。
虚しさで一杯だ。
俺の手柄なんて、何も無いのに、また北山のおかげで俺は表彰された。
「あー、くそっ…」
そんな称賛から逃げるように、非常階段へ駆け込むと、一気にやるせなさがこみあげてくる。ぐしゃぐしゃ、と髪をかきむしって項垂れていると、鼻腔を甘い香りがかすめた。
「お疲れ様」
「…ふ、藤ヶ谷管理官っ」
慌てて振り返ると、そこには穏やかに微笑む藤ヶ谷管理官の姿があった。
若くしてエリート街道まっしぐら。
そして、俺にあの名探偵を紹介してきた張本人でもある。
「北山から連絡があってね。タマちゃんが心配だ、って」
「…いえ、そんなことは」
苦虫を噛み潰したような俺の顔を見ても、藤ヶ谷管理官はその甘い笑みを崩すことなく、自分も煙草を咥えた。
「玉森は、悔しいの？」
「……」
「自分には分からない真実を、北山には見つけられて。その誰かの手柄で自分が出世していくことに、後ろめたさを感じてるの？」
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たいちゃんらぶ(プロフ) - ･･にジーン( ;∀;)あぁぁぁ‥好きです･･ゆびわに気づいたたいぴ･･いつか!!!待ってます(*´σｰ｀)ｴﾍﾍ (2018年11月17日 19時) (
レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - (￣ｍ￣〃)ぷぷっ!っと愛おしいし‥会社のエースなのにガヤさんと離れるのやだー(´；ω；`)と潰れるガヤさんにゾッコン(←)な玉ちゃんが大好きです♪サプライズに鳩になるたいぴ可愛い♪俺の胸に飛び込んでおいで！って本気な玉ちゃんにｗｗやっと絞り出したおかえり (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 遠かった春･･( *´艸｀)私‥夜布団の中で目が覚めた時更新チェック･･ついしちゃうんですが‥「春」シリーズだ！！！ と思うとどんなに眠くっても起きて見ちゃう(｀・ω・´)ゞきたやまくんの言葉に真っ赤になっちゃうガヤさんはホント可愛いし‥玉北ちゃんの飲み会は (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - 君が壊れる日･･いつもは光の中に身を置いているようなみっくん･･だからこその抱える闇なのかも(´；ω；`)ｳｯ…なんて思ってしまいました。でもそれを見逃さないたいぴが隣にいるなら…涙。ふえーん( ;∀;)… (2018年11月17日 19時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 北斗さん» コメントありがとうございます！ 春シリーズ好評頂けて嬉しいです( ；∀；)！ この2人と北山さんことはこれからも書いていこうと思っております！また是非読んで頂ければ嬉しいです！ (2018年11月16日 1時) (レス) id: 05aff8376d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2018年9月14日 22時
