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家に帰ってから今日の出来事を思い出す。
ユンギの忘却は私に聞かなかった。
でも忘れなきゃと思い忘れたふりをした。
2人は何事もなく普段のように接してきた。
私は普段のように接しられただろうか。
マネヌナも忘れていた。
全部。
ユンギに噛まれた痕が首筋に残る。
いつからだろうか、目で追っていたはずのユンギがジンさんに変わったのは。
あの日から気を遣ってくれるジンさんに優しさを感じて
弱いんじゃなくて相手を傷つけたくないから優しすぎるんだと気付いて……
ジンさんがいると目で追ってしまうようになった。
気付くのが遅すぎた。
もう彼は私に愛を囁かない。
急に寂しくなって
ああ、本気で好きになった。
ユンギと比べてた頃が馬鹿みたいだ。
叶わない恋を追うくらいなら……
でもあの時は本当にユンギが好きだったし
ジンさんは正直苦手だったんだからしょうがないじゃん
なんて言い聞かせるけど我儘だな、私
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作者名：えびちりり | 作成日時：2022年5月9日 7時
