I promise love to a vampire 3【JN】 (ページ8)

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目の前に座るジンさん。

「吸血鬼って信じる？」

急に話し出すから驚いて何もいえない。

「吸血鬼ってこの世に存在してると思う？」

「信じてなかったですけどさっきの見たら」

さっきの場面を思い出して体が震える。

「ごめんごめん怒ってるわけじゃないよ」

そう言って背中を撫でてくれるジンさんの手は大きくて暖かくて安心する。

「僕らも吸血鬼なんだ」

時が止まった。

　

ちらりとみせてくれた歯は尖っていてさっきの男と一緒。

「私を襲うんですか」

自分の強さに驚く。

怖いはずなのに挑発するようなこという私が信じられない。

「襲わないよ

襲いたいけどね」

そう傷ついた顔で笑う彼は忘れさせないといけないからといい申し訳ないけどユンギの唾液には忘却っていう力が入ってるからと説明してくれる。

「ごめんね、未然に防げなくて」

ユンギが戻ってきてから自分は悪くないのにそう謝る彼の頭を撫でれば耳が真っ赤になる。

不覚に可愛いなと思ってしまった。

「いっ」

戻ってきたユンギに噛まれたのはそのあとすぐだった。