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「ちょっと、どうしたの」
引かれる手を嫌がることもせずついてきてくれるジンさん。
ジンさんになら話してもいいかなって思った。
「男の人がマネヌナ襲ってて……
追いかけてきて……
口に血が」
そういえば固まるジンさん。
「その人口に牙見えたりした？」
「え、なんでわかるんですか
見えてました」
私の言葉と共に舌打ちする彼の顔はいつも優しい彼の顔じゃなかった。
私の手を引いてどかどかと歩き出す。
さっきまでとは逆転した立場に戸惑う私。
連れてこられたのは彼らの控室だった。
「ユンギャ」
控室の扉を少し開けて彼を呼ぶ。
眠いんだけどとでてくる彼にジンさんは何やらこそこそと話し出す。
「わかった、行ってくる」
話を聞いたユンギが私の頭に手を置いてどこかへ向かう。
「Aちゃん、ちょっといい？」
急に真面目になったジンさんに連れられて私は控室に入った。
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作者名：えびちりり | 作成日時：2022年5月9日 7時
