ガラスの靴が窮屈で【NJ】

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答えられる範囲内で、って言ってたけどほとんどの質問に答えるAはやっぱりどこか真面目で、

濁してもいいのに隠しもしない。



最近ずっと気になっていたことを、最後の質問にする。



NJ「俺にはもう、猫かぶらなくていいの？」


『これから…、関係を変えていけたらなって、思ってるから、私を知ってもらわないとでしょ…』



元彼の話を聞いた時に、全部合わせて何でも許して、

一人で恋愛してたことを後悔してるって言ってたから、


変わろうとしてるんだなって、その一歩が俺との距離を詰める為に頑張ってくれてるんだなって、


恥ずかしそうに笑うAに、ジャケットのポケットから一枚のカードを渡した。



NJ「今日待ってるから、もしいいと思ったらさ、夢の中の幸せを現実にしに来てよ」



ちょっとセリフがかっこつけすぎたかも…、


反応が怖くて、それじゃあって手をあげて何も無かったかのように個室を出た。



ドッドッドッって心臓に悪そうな動き方。


胸に手を置いて、ゆっくり、何度も、深呼吸。


早歩きして取っていた部屋に入って、そのままベッドにダイブした。

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